川崎市岡本太郎美術館
神奈川県川崎市にある 「岡本太郎美術館」 へ行って来ました。
芸術家・岡本太郎氏の作品が1700点以上保有されており、
絵画から立体物、その他様々の著作物が一気に観れる美術館です。
小田急線「向ヶ丘遊園駅」から徒歩で約20分弱、生田緑地という所の敷地内にあります。
大自然の中にあります。ほとんど山の中です(笑)。
この日は雨が降っており、上空は霧に包まれてマチュピチュの様でした。
(※裏山から撮った写真です↓)
今回は「続・99歳、あっぱれ太郎 (太郎・神話展)」が開催されており、
代表作の1つ「重工業」(1949年)、梵字的な「装える戦士」(1962年)、
そして幻の超大作「明日の神話」(1968年)などが公開されてました。
「明日の神話」 はメキシコの富豪に依頼された『壁画』で、
現在は渋谷に展示されておりますが、ココにあるのは壁画に起こす前の「油彩」です。
3枚のキャンバス(177.0×1087.5cm)を使った見応えのある大作です。
ちなみに壁画版とは少々異なる点もあるので、見比べてみるのも面白いです。
(例えば画面下の方に「船」や「クジラ」がいるのですが、少し違ってたりします・・・☆)
それと(このブログでも紹介した)「顔のグラス」も展示されていたり、
椅子をモチーフとした「駄々っ子」「手の椅子」「座ることを拒む椅子」
「ひもの椅子」などもあり、実際に座れるのも楽しいです。
特に嬉しいのは、今まで出版された「本」が閲覧できる所です。
岡本太郎は「芸術家」でありながら “文章も面白い” のも特徴で、
(『岡本太郎著作集』(全集)といった高価なモノは対象外みたいですが)
かなりの著作物を手にとって見れます。絶版になっている作品も読めるので、
太郎ファンにはありがたいコーナーです。
ただし、個人的に残念だった所は2つ。
1つは1700点以上も保有していても、見れる作品が意外に少ない所です。
展覧会のテーマにあわせた作品を抜粋して出展される様なので、
かの有名な「傷ましき腕」や「夜」などは今回見れませんでした。
(せっかくの展示スペースを割いて、およそ岡本太郎とは無関係そうな
他の企画展をネジ込み、入場料が割り増しされるのはどーかと思いました。)
もう1つは、多くの岡本作品に囲まれながらも、不思議と館内に
岡本太郎のソウル(魂)を感じないのです。(記念館の方にはありますが・・・)
ま、ココは美術館ですし、完成するまでに様々な事情があるので、
仕方ないのかもしれませんが、ちょっと残念ですね。
【参考サイト】
表参道の岡本太郎記念館が完成するまでの壮絶なるエピソード
「岡本敏子さんへのインタビュー」記事
・・・とはいいつつ、ココでしか買えないグッズがあったり、
DVD化されてない「岡本太郎の宇宙」が上映されていたり、
さらには2011年9月3日に『藤子・F・不二夫ミュージアム』も完成するので、
来年は岡本太郎100周年とあわせて、見所が満載だとは思います。
ちなみに結構お気に入りなのが(下記の写真の絵)「建設」(1956年)です。
旧東京都庁に飾られた作品ですが、一匹カワイイヤツがいたりします(笑)。
まだまだ岡本太郎ツアーは始まったばかり。次はどこへ出没するのやら。(つづく)
【オススメ書籍】
■「今日の芸術」(岡本太郎:著)
(美術館へ行く前に1回読むと、見える画や感じる色もかわるくらいスゴイ本です。)
■「自分の中に毒を持て」(岡本太郎:著)
(発想を覆す・・・というよりも、やっぱりそれで良かったのか、と力をくれる一冊です。)
■ 「岡本太郎が、いる」(岡本敏子:著)
(岡本太郎ってどんな人?と思う方にオススメ。「痛快な太郎列伝」が満載でて面白いです。)
■ 「川崎市岡本太郎美術館所蔵作品集 TARO」
(初期から後期まで主要作品を解説つきで一気に見れます。)
■ 「太郎さんとカラス」(岡本敏子:著)
(太陽の塔のモチーフはカラスだった!?優しくも切ないオススメの1冊です。)
■「岡本太郎―岡本敏子が語るはじめての太郎伝記」(岡本敏子:著)
(「岡本太郎が、いる」には書かれていないエピソードが満載です。ビギナーにもOKです。)
